メラメラ火曜日!
7月目標
そこまでやるかと誰かに言わせること
期末試験明け。
この時期特に毎年一人か二人、こんなご相談を受ける。
「先生たちには本当によくしてもらって、時間も特別かけていただいているのに、ウチの子からはそれに対してのやる気が見えません。
もう塾を続けさせるのも先生方にも申し訳ないし、お金もかかることなので退塾を考えているのですが・・・」
まあ、電話の第一声のトーンや雰囲気で内容は察知するので、終わりまで聞くまでに話をまとめるわけなのですが、
「お母さん、毎年そういった生徒さんはおられます。お気持ちお察しします。
お母さんのおっしゃるように、私どもも入塾のときにお話しますが一番大切なのは本人の『やるぞ』という意思です。
『勉強はやりたくないもの』と多くの子たちが思っています。勉強が好きな子はいいですがそうでない子が頑張るのは『それでも成績が悪いのはもっと嫌だ』という気持ちからです。
そしてそこから徐々に『わかると楽しい』という気持ちに変わっていくことが大切なんです。
スタートの時点で、やっぱり勉強したくない気持ちが勝つのであれば、それは塾に来る時期ではないと思います。ですのでまずはここのところを本人の内面に問いかけて意思確認することが必要です。
次に大切なのは、じゃあその気持ちが行動に表せることができるかどうか。
7月は生半可な気持ちでは絶対にやり遂げられない課題を出します。これは夏期講習を円滑に進めるためにそれまでにやらなければならないことを全て終わらせるためです。
本人がやるといったのなら、これくらいやり遂げて当たり前だと思ってもらい、それをきちんと毎回やれているということを証明していってもらうこと。
ご家庭、そしてわれわれ塾側に対しても本人の気持ちを行動で証明していってもらうわけです。
今日面談させていただきます。その上でまた本人ともお話されてみてください。
こちらからもまたご連絡致しますので。」
そして本人との面談。
「お母さんと話をしたわ。
毎年何人か同じような相談を受けんねん。やから単刀直入に聞くけどな、
『勉強するん嫌やなあ』っていう気持ちと、『頭悪いの嫌やなあ』っていう気持ち、
正直にどっちが嫌よ?」
「・・・頭悪いのが嫌です。」
「おお、ホンマか。それならまだスタートできるかもやなあ。
毎年、この質問で『勉強するのが嫌』って子おるねん。そうなったら残念やけど、お金を払ってくれるお父さんお母さんや勉強を教える先生ってのはそれ以上どうしようもないねんな。残念ながら。
もしかしたら塾によっては『それでもいいから頑張ろう』って言ってくれる先生おるかもしれん。
けどそれはこの塾ではできへんねん。わかるよな?
もし『頭良くなりたい、成績上げたい』と思う気持ちの方が強いなら、次にやらなあかんことっていうのは決まってくるよな。それもわかるな?
お母さんは今のおまえを見て、「やる気が見えない、お金出しても仕方がない」って思っているわけよ。それは今までのおまえの過ごし方であり、態度とか姿勢であり、おまえそのものを見てそう決断したわけさ。
もしおまえが塾を続けたい、勉強を頑張りたいと思うのなら、これからの姿勢と結果で示していくしかないねん。わかるか?
7月はものすごい量の宿題が出る。それに対して家でおまえが頑張っている姿勢と、塾に来たときに完璧にやれるやんと思われる結果、これを見せていくしかないねん。
付け加えれば授業が楽しくなるかどうかもまずはやることをきっちりやってきてからの話やんか。課題やれてて授業がきちんと進めば先生らだってもっとわかるようにしてあげたい、楽しくしてあげたいって思うわけさ。
話戻そうか。
2週間後にやめるかどうかの決定をされることになってるわ。
もう中学生、自分の人生で一つ決めなあかんときがきてるということやけど、おまえどうする?」
生徒たちに対しては基本的に子ども扱いばかりしません。
周りや大人にばかり決められたことをやっていても、将来使い物になる人間にはならないからです。
大事なことはきちんと話をして考えさせる。
なぜその決断をしたのかという理由、その決断をしたのは自分自身であって他の誰のせいでもないということ、この2点を明確にして生きていくこと。
大事なことだと思っています。
この生徒がどうするか、最終的には本人とご家庭が決めることですが、われわれにできる全力をぶつけていくつもりです。
そして叶うならば、この子が来年も再来年も一緒にここで頑張れるような形になれば、この場所が在る意義がまた一つ増えたと思えることでしょう。
さて、今日もきばってまいりましょう。
さあカッコいい自分、『理想の自分』めざして、寝る前には自分を褒められるようなNEVER BETTERな1日を過ごすこと!!