学生時代、部活動でキャプテンなどをやっていると、周りをまとめたり、リーダーシップをとったりする能力がある程度は自然と身についてくる。
その中で、社会人になっても多く共通する部分がある。
その1つが、「退部者の見極め」だ。
あ、こいつそろそろやばいんちゃうか~って思うやつっていうのは、大体見ていればわかる。
去る者追わず的なスタイルの部や会社であれば一向に構わないだろうが、たいていはそうではない。
手塩に育ててきた部員や社員が、いきなり、「辞めます」って言われて「はいそうですか」というようにはならないだろう。
しかし、よほどの理由がない限り、何の素振りもなくいきなり辞めることはないといってよい。
必ず、辞める前にはその前兆や雰囲気が出ている。
キャプテンや先輩は、それを早期に見つけ、対応していく能力が求められると思う。
これは別に部活や会社だけではなく、家庭や学校でも同じことだと思う。
勘違いしてほしくないのは、癌が目に見えてから対応しようとしてはいけないということ。
目に見えるように大きくなった癌ほど治療しにくいことは自明だ。
癌は進行が進む前に治療しなくてはならない。
そのためには当然、定期健診だろう。
人間関係でいう、「普段からのつながり」である。
キャプテンや先輩、上司や親や先生に求められるのは、まさにこの能力。
「普段は真面目でいい子でした。」
「こんな悪さをする生徒ではなかったんですが。」
こんなセリフは、遠目に傍観していた側のセリフであって、親身に責任を持って見ていた側であれば、そんなセリフは出てこない。
相手の成長をしっかり見て、その都度軌道修正していってあげることは、相当にエネルギーのいることでしんどいことも、教育に携わったことのある人間ならわかるだろう。
部活の後輩指導。
会社の社員指導。
生徒指導。
子どもの指導。
ただ、自分がその立場になってしまったのであれば、それにともなう責任は必ずついてくる。
それをしんどいながらにどこまでやっていけるか。
昨日面談があった生徒。
まだまだやれる。まだ手を抜いてる。どうするのか。
私は一通り話をし、ただ「自分で決めろ」とだけ言った。
塾が学校と最大に違うのは、「生徒を選べる」ことだろう。
私は入塾の際に「やるか、やらないか。」それだけ聞く。
やるのであれば、とことんやれる環境は提供してあげる。
やらないのであれば、または適当にやるのであれば、他の塾でもいっていいと思う。
昨日は同じ質問をすることになってしまったが、その生徒が「やる。やりたい。」と決断してしまったので、また私のエネルギーが減ることになった。
ま、エネルギー余るくらい出てるからいいんだけど。笑
勉強のやり方や、モチベーションの上げ方ならいくらでも教えてあげる。
ただ、やるのは自分。
自分がいつ本気になるか。
変わりたい、そう思った時がスタートのとき。
転機はいつもその瞬間にある。
さぁ、今日もカッコいい自分、『理想の自分』を目指して、寝る前には自分を褒められるようなNEVER BETTER(これ以上ない)1日を送ろうか!!