普段数学の授業をしているとよく生徒たちから言われます。

そんなん思いつかん。

先生やからできるんやろ。

たしかに先生たちは数多くの問題を触ってきているので、解けるというのはあるかもしれません。でも、別に先生たちのレベルでないと解けないというわけではありませんよね?

あくまで中学生が解くものとして出題されていますし。

まず、何を求めないといけないのかは問題文に書いてありますよね?

ここまでは大丈夫だと思いますが、そこへいく過程に詰まってしまうようです。

Aを求めるためにBを考える。そのBのためにCを考える。この手順が増えるほど当然難しくなりますし、見つけにくくなります。

例えば、2次関数での面積問題

求めないといけないのは面積ですが、そのために三角形を分けなくてはいけないことがありますね。そして、座標を求めねばなりません。そして、忘れてはいけないのは分断した三角形の底辺は切片を必要とするので、そこも考えねばなりません。

https://media.qikeru.me/quadratic-function-triangle/

こちらを参考に見てみてくださいね。

この手順の中で、

わける・切片を使う

こういった判断を当たり前にしてほしいのです。もちろん、これは高校内容でもです。むしろ高校生となると、この問題は自分に何をさせたいのか。そこまで込みで問題に挑むと思ってください。

そこまで考えもせず、問題が解けてもそれは次に活きてこない可能性が高いです。そこまで考えられて、解けたのであればそれは問題を変えられたとしても答えることができるようになっているでしょう。

よく言います。解ければいいのではなく、解けなくても理解することから始める。そこから解けるにつなげていく。

先日参加したセミナーの中で野田先生が話していました。

「僕は生徒に問題を作らせます。」

そうすることで、こうなった場合はどう考えるんだろう?とかこの場合はこんなふうに考えないと解けないんだよ。とか、ただ問題を作るだけでなく、中身に仕掛けを作るようになる。それが勉強であり、理解なのだと。

そして、このように取り組まなければこれからの共通テストでは戦えない可能性があるとのこと。

実際これまでの学校の教科書では太刀打ちできないので、これまでの高校生は苦しんできました。

今では中学のテストの中にも、そこまで考えてかはわかりませんが、共通テスト形式のような問題文を読んで解くものが入ってきていたりもします。

ただ、解けて満足で終わらないように取り組んでいきましょう。