こんにちは。まえだです。
最近しばしば耳にする、「メタバース」という言葉、ご存知ですか?
ちなみにWiki調べによると、インターネット上での仮想空間そのものや、そこで行えるサービスのことを指す、とあります。
今回、このメタバースを使って面白い取り組みをしている事例がニュースになっていたのでご紹介します。
被災地宮城県で関わり、今なお交流のあるNPOカタリバ。
以下、代表の今村さんの投稿です。
そのカタリバで開発を進めている【メタバース登校】の様子を、丁寧に取り上げていただきました。(クリックして動画をご覧ください)
この件について、「不登校が固定するんじゃないか」「さらに学校から逃げる子どもが増えるのではないか」とよく言われます。
その気持ちもわかりますが、違うんです。ここは、不登校の子どもたちが『学校』の代わりに行くフリースクールのような場所ではなく、room-Kというひとつの『教室』なんです。学校の中でいろんな教室の扉を開いて行き来をするのと同じで、オンラインにつないでroom-Kという扉を開けて入る、教室のひとつです。
先日、もうずっと学校に行っていなかった神奈川県のとあるお子さんは、メタバース上のメンター同席で、さらにこのメタバース上だったら、という形で、数年ぶりに学校の担任の先生との面談が実現したそうです。
不登校になって誰ともつながれない日々をすごしているくらいなら、この部屋につないでくれば、メタバース上のスタッフやここに集う子ども達と一緒に過ごしながら、もう一度家庭以外の社会とつながることができるかもしれません。そして、私たち支援者が、学校の先生とも協力しながら、この場で過ごすこどもの様子を共有し見守ることで、おうちの自分の部屋の扉から外に出て、また学校に行こうかなと思えるきっかけができるかもしれないし、学校はもう戻れなくても、なにか地域のどこかに出かけていって学ぼうかなと思うキッカケにもなるかもしれない。実際に少しづつですが、この場を卒業して、学校などに戻っていった子どもたちも出てきています。
リアル学校の教室と、メタバース上の教室が、近接しながら子どもたちの選択肢となっていくこと。自治体が支援リソースを自前主義で完結させず、対面とオンラインの得意を生かして協働すること、今年も経済産業省 未来の教室実証事業の取り組みの中で、さらに開発をすすめていきたいと思います。
引用ここまで。
ITを活用した不登校という社会問題へのアプローチとして素晴らしい取り組みだと思います。
既にあるものを使って、特に子どもたちや若者にとっては特別な技術や負荷を持つことなく、日常に身近にあるものを使って新たなコミュニティを作れるかもしれないという点、
そしてそれを自治体・行政がタイムリーに理解をし導入、始動していこうとしている点、
この2点において非常に素晴らしいと思います。