久しく映像授業を撮ってなかった気がしますが、最近は専らタブレットで手元を映すようなスタイルでやっていたのでした。この夏に自身の映像教材を解かせていたので久々に画面に映る自分を見ると、教室に何人もいて気持ち悪いです。笑

さて今日のブログでは、国語にせよ、英語にせよ、

文章を読んで問題を解く場合に気をつける2つのポイントをご紹介。

スキミング(概要把握)とスキャニング(部分抽出)という読み方です。

大体、文章問題を解くとき、

長い文章がまずあって、

それに続いて問1、問2、、、、というように問題が並びますね。

スキミングというのは、

文章全体または段落を読んで、

この文章がイイタイコトはなに?

この段落がイイタイコトはなに?

ということを言葉にできる力のことです。

それに対してスキャニングというのは、

問いに代表されるような、

聞かれたことに対して該当する答えを出す力のことです。

例えば、国語の教科書に載っている「走れメロス」

スキミング的に質問をすると、

「走れメロス」とはどんな話だったか。

セリヌンティウスのもとへ駆けつけているときのメロスの様子はどのようなものか。

こういった質問となります。

一方、スキャニング的な質問は

メロスはどういう理由で友人を人質として王に預けたか。

メロスは「もっと恐ろしく大きなもの」のために走る、とあるがその内容は何か。

こういった質問となります。

これまでの入試や定期テストでは、圧倒的にスキャニング的な問題が多かったです。

しかし、これからはその傾向が、スキミング重視の内容へと変わりつつあるでしょう。

これは、単に答えがある前提で、言われた問いへの答えを探す力より、

文章なり情報を自分なりにかみ砕いて表現をする(インプット→アウトプット)ことが

色々な場面で求められるし、生きていく中でも必要であるということの表れでもあると思います。

さて、それではこのスキミング力をどのようにしてつけていくか。

非常にシンプルなやり方がありますので、ぜひご家庭でも試してください。

小中学生の親御さんであれば、

子どもが本や映画、何かを見た後で

「それはどんな話だったか」聞いてみましょう。

中高生の人たちで文章読解力をつけたい人であれば、

国語や英語の長文、その段落を読んだときに、

「その文章(段落)には何が書いてあったか」メモを残しましょう。

どちらにも共通いて求められるのは、

自分が見聞きしたことを誰かに伝えられる、ということ。

この訓練を普段からしておくことが大切なのです。

文章を読むのが苦手、嫌い、という子たちは、

いきなり入試の評論文のようなものではなく、

簡単な物語などから始めるのもよいでしょう。

何ならテレビのバラエティでもマンガでも構いません。

幼少のときからの積み重ね、とも言えますが、

入試では避けて通れないのが文章読解の力です。

気づいたときからぜひ始めてみてください。