こんにちは!
桜塾の前田です。
今日のブログのタイトルは「褒賞と懲罰」ということで、子育てや生徒対応における、ついついやってしまいがちなこの2つの行動についての個人的な見解を述べたいと思います。
あくまで個人的な、とつけたのは、賛否様々であること、場合によっては必要かなと、組織を運営する立場として感じること、からです。
こう言うと、私の立ち位置がすでにおわかりかと思います。
私個人としては「褒賞と懲罰」つまりごほうびとペナルティを使って人に何かをやらせるということには反対の立場です。
「○○したら△△を買ってあげる」とか、「○○しなかったら罰として△だからね!」という声かけは、一時的にやる気をもたらしたとしても長続きしません。
なぜなら、ごほうび自体、またはペナルティを回避すること自体が目的となってしまうからです。
何(誰)のためにやるのか?という点を欠いた状態で子どもや部下に何かをさせようとしても、それはどこかで歯車が狂い始めます。
指示を出す親や上司がまず、なぜそれをやってほしいのか、という点にしっかりとフォーカスして、その理由を考えてみてほしいと思います。
一番のポイントは「親が子ども(部下)にしてほしいことなのか」それとも「子ども(部下)自身がそれをしたい(そうなりたい)のか」を考えるということです。
結局のところ、相手のことを考えず、自分の一方的な思いから子どもや部下にさせたいことを押し付けているだけ、ということが往々にしてあります。
まずは何(誰)のためにそれをやるの?を自問してみるとよいでしょう。
「そんなこと言ったって、子ども(部下)のためを思ってやらせようとしているんです!」という意見もあります。
しかしこれは本当に?と言わざるをえません。
実際、私自身もそういう時期がありました。
今、子どもたちや講師メンバーと触れ合うときに最も大切にしていることは、「君はどうしたいんだい」というメッセージを常に持つということ。
また、中にはやりたいことがなくて悩む子もいます。
そんな相手には「じゃあここで一緒に探そう。そのためにこういうことをやってみるのはどう?」という提案をすること。
こういうと、「塾長は優しい」「甘い」という声も出そうなので、一つだけ厳しい面もお伝えしましょう。笑
「褒賞と懲罰」について、親や先生や上司がするのは反対だ、と言いましたが、やる本人が自分のために設定することについては大いにありだと思っています。
例えば、「今日はここまで勉強を頑張ったらアイスを食べる!」とか、大人であれば「このノルマを達成したら、次の休みにはずっと気になっていたレストランでディナーする!」などです。食べ物ネタですが。
一方で、自分で決めた約束ごとが守れなかったときにはしっかりとその現状を見つめ返す必要があると思います。
私「自分で決めていた課題、今週できてないけどどう思うの?」
生徒「・・・・」
こんなやり取りが塾内ではたびたび交わされます。
おわかりでしょうか。
決して私はやらなかったことを怒っているのではなく、自分で決めたやること=自分との約束を守らなかったことについて、やらなかった事実を直視し、生徒自身が向き合い、恥ずかしい気持ち、後悔の念、前向きな気持ち、といった自分の中での感情と対峙してもらいます。
「褒賞と懲罰」について、軽くですが私が感じていることについてでした。
また深めた話をそのうちしたいと思います。
それでは夏休み!頑張りましょう!!