THE 元気!!
今月の目標
今日やるべきことを今日中に終わらせること
今日は私が大学生だったときに所属していた研究室の課題テーマである「イチャモン」について話をしてみたい。
イチャモンとは、学校(企業なども含め)に対する、保護者等(消費者等)からの無理難題の要求のことを指す。
塾は学校と企業とを比べると、まだ若干学校寄りと判断し、まずは学校に寄せられる保護者等からのイチャモンを例にあげてみる。
例えば、
運動会の前日。雨が降りそうな天気。鳴る電話。
「なんで雨が降ると分かっている日に運動会を計画したんですか?」
秋に学校のイチョウの木の葉が舞い落ちる頃。鳴る電話。
「道路がツルツル滑って危ないから葉っぱをなんとかせえ。」
しょうがないから枝を切る。鳴る電話。
「せっかく紅葉の時期になるのを楽しみにしてたのに!」
「イチャモン」と言う言い方はちょっと変に感じるかもしれないが、他の似たような言葉とは似て非なるものであることがわかっている。
たとえば「要望」。
これは、「こうしてほしい」という希望であるとともに、何のためにかという目的が明確で、かつそれを出す側が誰だかわかっている。
たとえば「苦情」。
これはイチャモンに近いといえばそうだが、何が違うかというと、苦情を受ける側が対処可能な問題であることを指す。
この研究の第一人者であるのが、我が恩師である小野田正利阪大教授である。
小野田先生から聞いた言葉で、私が今一番大切にしている言葉は、
「モンスターピアレントは存在しない」「親はモンスターじゃない」である。
インタビューでの言葉を以下引用する。
もっとも重要なのは、先生たちにすれば「イチャモン」にしか思えない要求も切り捨てず、隠された本音を読み取る姿勢をもつことです。
数々の「イチャモン」を分析してわかってきたのは、「往々にして表に見える現象とは違うところに本音がある」ということでした。
「ウチの子は女の先生とは合わないから担任を変えろ」、「ウチの子とけんかをした同級生を休ませろ」など、そのまま受け取れば途方に暮れるような要求があります。
けれど保護者とじっくり話していると、実は「最近、子どもが荒れ気味で不安で仕方なかった」「先生が我が子をちゃんと見てくれているのか不安だった」「親しく話ができる親のつながりがなくて寂しかった」といった“本当のところ”が表れてくるのです。
顔を合わせて話をするだけで、電話での剣幕が嘘のように収まることも少なくありません。
たくさんの業務を抱えている先生たちにとってはそうした時間をつくるのも大変でしょうが、こじれて修復不可能になることに比べれば、やってみる価値はあります。
寂しい、かまってほしいという気持ちを素直に出せない、むしろ寂しいからこそ突っかかる、怒るという形でコミュニケーションをとることがあることや、保護者自身がストレスや不安を抱えていることを頭に入れておいてほしいですね。
そして、話を聞きながら「怒りの源」がどこにあるかを考えるんです。
場合によっては医療や福祉の力が必要なこともあるでしょう。
決して一人で抱え込まないことです。トラブルに発展した場合はもちろんですが、それ以前の段階でも保護者との対応について何らかの不安を感じたら遠慮なく周囲の先生たちに相談することです。
何もかも自分で解決しなければならないと背負い込んではいけません。
桜塾に来てくれている生徒たちの保護者の方々について言えば、みなさんマトモな(なんか言い方上からでスイマセン。苦笑)保護者の方々ばかり。
ときにいただくお言葉も、それがご要望であれ一見クレームのようなものであれ、ほとんどが子どもたちのことを思って、ご提案・アドバイスくださっている。もっと言えば塾のことも思ってくださっている。
そういった関係を築くためには上で小野田先生が述べられているように、普段からのコミュニケーション、情報や思っていることを共有することが大切であると思う。
モンスターペアレントは存在しない、親はモンスターじゃない。
この言葉は塾をやっていく上で決して忘れることはない。
要望、苦情、クレーム、イチャモンすべて、何かを理由に出てきた親の声だと思い、その言葉にある本意を掴めるようにアンテナを張っていたいと思う。
さぁ今日もカッコいい自分、『理想の自分』目指して、寝る前には自分を褒められるようなNEVER BETTERな1日を過ごしていこうか!!