今日も元気イッパイ★
今日は塾長の東北被災地活動報告です。
私が子育て・教育担当理事を務める
特定非営利活動法人フェアトレード東北
http://miyagi-fukkouing.jp/?p=12は、
もともとは震災後、9000人が亡くなった石巻で、
仮設住宅以外の在宅の被災者たちを支援する活動を行っていました。
在宅被災者、という言葉わかりますか。
家が全部流された人や、半壊の人でも、仮設に移り住んだ人がいた一方、
やはり自分が住んでいた家にみんな住みたいわけじゃないですか、
それで一階が流された家の二階で生活をしたりしていた人がいたわけです。

これを「在宅被災者」というわけです。
仮設住宅には全国から支援物資が毎日のように届くし、
芸能人やボランティアなども多数やってきます。
しかし、在宅の人たちにはそういった情報が一切入ってきません。
支援物資の配布や炊き出しなども後になって聞いた、ということも
しょっちゅう起きていました。
そこで、当団体が流された町の一軒一軒をまわって、
この家には人がまだ住んでいる、この家には昼だけ人がいる、
そういった情報を全て調査したわけです。
それから、必要な物資をツイッターなどで呼びかけ、
全国から事務所へ送ってもらい、
それを毎日車で(もちろん自費です)、
全ての在宅被災者の家々へ届けて回りました。
その数、なんと20000軒以上。
そのときに当団体の事務所に一緒に住んで、
この調査や支援活動を続けてくれた団体の一つが、

皆さん石鹸でご存知のLUSHのスタッフたちでした。

今日はそのLUSHの方々が視察に来られたのでした。
場所はソーシャルファーム。
在宅被災者の中には、孤立して自殺を選んでしまうような年配の方々も
少なからずいて、震災前から、畑作業を通じたコミュニティ形成を促す
「ソーシャルファーム」という事業も、当団体が行っていました。
このファームに参加すれば、友達もできるし働く意欲も湧いてきて、
生活保護を受けていた人が申請をやめたり、
生きがいを見つけて元気になったり、
さらにはここで採れた野菜を売って生活の足しにしたり、
さらにはさらにはこの取り組みが内閣総理大臣賞など数々の賞を得たり、
さらにはさらにはこの事業が国の政策のモデルとして来年からスタートしたり、

被災地にとどまらず、全国へ広がる活動となっています。

今日はイタリア野菜のタルティーボの収穫でした。
これ、枯れているわけじゃないんです。
この枯れているように見える外側の葉っぱをもいで、
2週間水につけていると、

中からこんなフレッシュな野菜が育つんです。
みずみずしく、甘~いタルティーボ。
イタリアンでは欠かせない食材です。

ご年配の方々や、障害をもった子たちが一緒になって、
わいわい楽しく畑作業をしています。
野菜だけでなく夏には田植え、秋には稲刈りなどのイベントもあり、
その際には小さい園児から塾で教えるような小中学生も参加して、
みんなで一つのイベントを通じて達成感を共有します。
桜塾で私がずっとやってきたことと通じるものが、
まだまだ大変な状況のこの場所でもやれているのです。
ここでの活動をいつまで行っていくかわかりませんが、
こういう活動は何のためにやるか、それだけはわかっています。
それは、こういう活動を早く終わらせるため、です。
社会的な問題は解決するためにあり、
それが終わればまた新たな問題を解決すべく
次なる活動を始めればいいのです。
被災地での活動を、
いつか大阪で、それも桜塾に関わるみんなで取り組みたい、
それを今度は大きく広く行えるよう力を蓄え、
多くの人を助けて笑顔にしていきたい、
そんな風に思います。
まだまだ私自身の力が及ばず、
与えたい全てのことをやれているわけではありませんが、
一緒に成長していきたいと思っているので、
各自が自分のやるべきことを全力でやりましょう。
なりたい自分になるために、
やりたいことをやるために、
今日も今までの人生で最高の1日だったと思えるようにしよう。