コンバンワ★
桜塾の前田です(・∀・)
気づけば11月も後半に差し掛かっています。
ある先輩(♀)から、「1年が過ぎるスピードが速すぎるのは年を取った証拠よ」なんてことを言われ、「だったらまだ全然年取ってないと思います。」と返事をしました。
強がりなんかじゃ、ないんだから!
はい。ということで、今日のブログです。
本日は、知り合いの先生と話していたときに出てきた言葉「親業(おやぎょう)」についてのお話。
親業ってなんだ!?
親業とは、子どもの気持ちを受け止め尊重しながら、親子のやり取りを無理なく運んでいくためのコミュニケーション方法。1962年にアメリカの臨床心理学者トマス・ゴードン博士が考案したもので、カウンセリング、学習・発達心理学、教育学など、行動科学の研究成果を基礎にしたプログラムのことです。
親と子ゆえに・・・
親業とよく対比に出されるのが「コーチング」です。コーチングは親業とは以下の点で異なります。
コーチングが成立するのは部活や習いごとなどの上下・師弟関係が成立しているときです。
先生と生徒や、師匠と弟子というような関係においては、指導をする側と受ける側が明確になっており、指導する側のみならず、される側もその心構えができていることがほとんどです。
ですが、親子関係においては、特に思春期以降ともなると、親に対しての反抗期なども重なって、コーチングという体制がそもそも整いません。
つい使ってしまっているフレーズ
以下、よくあるミスフレーズです。日常的に使っていないでしょうか。
「ほらみてごらん。だからあのとき言ったでしょ!」
「やりなさい、じゃないと大変なことになるよ or ペナルティよ。」
「お菓子(お金、ごほうびetc.)をあげるからこれやってごらん。」
「お母さんはあなたのためを思って言っているのよ。」
命令・脅迫・説教・提案(忠告)・講義(説得)・非難・同意・バカにする・分析・同情・尋問・ごまかすの12パターンの対応を90%以上の親が子どもにやっているそうです。
皆さん、思い当たる節があるのではないでしょうか。私も振り返ると、ありましたね。。苦笑
ポイントは聞き方・伝え方
親業訓練協会によると、親の子に対するコミュニケーションで大切なのは、聞く姿勢と伝える姿勢です。
聞き方としては「繰り返す」「言いかえる」「気持ちを汲む」の3つです。
例えば「勉強したくない」と子どもが言ったとき、
「そっか、勉強したくないんだね」と繰り返すか、
「勉強するのがしんどくなったんだね」と言い換え、
「やらないといけないのはわかるけどイヤだって思っちゃうんだよね」と気持ちを汲む。
「そんな悠長なことを言ってられない!」と思ってしまうのもわかりますが、
子どもは親の思う通りには決してなりません。
これまでの言動に変えるべき点がある場合はまずぞれを認め、相手に対して常に寄り添う姿勢でありたいものです。
伝え方は「アイ」メッセージ
以前ブログで紹介したことがある言葉です。
主語を「あなた」ではなく「わたし=アイ」にする。
「あなたがしてくれないと私が悲しい」
「あなたがこうしてくれることで私が嬉しい」
こういったメッセージです。
塾の生徒に伝えるメッセージにもこうした要素があります。
「君が宿題をやってこなかったことを怒っているんじゃなく、君が先生と約束したことをやってこなかったこと、つまり先生のことを蔑ろに考えていることに怒っているんです」
「今回できていなかったことは、サボった君も悪いけれど、指示の出し方でもう少し先生も気をつけるべきところはあった。だから、次からはお互いに気をつけよう」
あなたを一人の人間として見ています
親業の根っこにある考え方はこれだと思います。
「子どもだから」と軽く(甘く)見るのではなく、血が繋がっているとはいえ違う人間なのだから、きちんとそれぞれの考え方があり、それを理解し理解してもらうことが必要だということです。
塾においても、今後はこういったご父兄の方へのサービスを提供していきたいと考えています。