極寒の時期が到来しました(・∀・)

 

暑いより寒いほうがいい、と常々思っていますが、このレベルの寒さになると命の危険を感じることがあるため、必需品の腹巻を常備しています。

 

さて今日はセンター試験です。

 

いつも塾の開校時間にほとんどいる高校生たちの姿がなく、今日は比較的静かな教室風景。

生徒たちもそれぞれに思いを持って挑んでいったのではないかと思っています。

 

 

センター試験は、1989年までは共通一次試験に代わって作られた、いわゆる大学ごとに行う独自の試験と線を引いた、多くの受験生に共通の試験となっています。

 

共通しているがゆえに、国公立大学では、指標としてのセンター試験の点数に加え、二次試験で大学ごとの試験を受け、その2つの試験の点数で合否を決める形を取っています。

 

また、国公立だけでなく多くの私立大学でも、センター利用の受験ができ、中にはセンター試験だけで合否を出してくれる大学も多いです。

 

私の大学の同期で多かったのは、センター利用で関関同立を受け、センター後の期間はひたすら二次試験に集中できるようにする、というような形ですね。

 

とにかく、大学入試と言えばセンター試験!というフレーズが出るくらい一般的な試験というわけです。

 

 

これが2020年の大学入試改革では廃止になり、かわって高校1・2年のうちから、センター試験のような指標になる試験を何度か受けてもらい、かつ大学ごとに独自の試験を最後に課す、というような入学制度に変更することが決まっています。

 

・一発勝負型の制度を変える

・学力以外の部分を重要視する

 

いわゆるこの2020年入試改革問題が、塾を始め教育業界で騒ぎの種になっています。

 

 

少し話は変わって、私の石巻で出会った後輩の一人に、灘校→ハーバード大学(現在3年生)という経歴の(変わった)男がいます。

 

彼はもちろん非常に優秀なのですがで、私に会うといつも「塾長、生徒たちにどうやったらハーバード大学行けるか話しに行きますよ!」なんてことを言ってくるわけです。

 

私も海外の大学に通ったことはないので、「お、話しに来てや!ちなみにどうやったらハーバード入れんの?」なんて聞くと、

 

「日ごろから色んなことを考える癖をつけて、何かに対して自分の意見を求められたときにきちんと答えられる練習をしておくことですよ!できれば英語でも。」

 

・・・それだけで入れるとは思いませんが(笑)、それでも彼の言いたいことは伝わってくる気がします。

 

 

実際、ハーバード大学の募集要項によると、

 

  • 願書
  • 高校の成績
  • エッセイ(作文)
  • 推薦状2通
  • SAT®/SAT®教科別テストのスコア
    (SAT®とはアメリカの全国共通テスト。年に7回実施。高校2年生の頃から何回か受けることができます。日本でも年に6回受験できる。大学には一番良いスコアが出せたものを提出できる。)
  • 面接

 

 

こうやってみると、試験の本質が、単発の試験の出来を問うものではなく、その生徒のこれまでの経験や考え方、人となりというものをいかに考慮しているかが見えてきます。

 

実際、合格最低点があるというよりは、筆記の試験の点数がやや低くても、それを上回る素晴らしいエッセイなどがあれば合格になることもあるようです。

 

 

彼が言うには、日本式の一発勝負の試験で大学に行っても、結局考える習慣というものがなければ、遊んで目的もなくいつのまにか就職活動、みたいになってしまって良くない。大学に入ってから考えよう、では遅くて、学習塾や学校には、もっと早い段階から考える練習をさせてほしい、ということ。

 

ゆえに桜塾が考える、「共育」という理念、そして「じりつ(自律・自立)学習」という教育方針をもっと突き詰めて形にしていくことが、これからの時代を生きぬく力になるのは間違いない、ということを私はいつも考えます。

 

これからもっと激動の時代になっていく中で、毎年こうやって未来の選択をする子どもたちに触れ合える仕事であることに責任を持って、さらなるサービスや価値を提供していかねばならないなと思う、そんなセンター試験1日目でした。