メラメラ火曜日!
先日、私が大学時代にとってもお世話になった恩師に電話しました。
今日はその先生のお話です。
先生の名前は、小野田正利。

「学校現場に元気と活力を!」をスローガンとして、現場に密着した研究活動を展開。
モンスターペアレント(注)、学校への親のイチャモンなど、学校現場で深刻な問題を取り上げ、多くの共感を呼んでいる。
教育関係者や保護者への講演では、派手なスポーツシャツというカジュアルな服装で、主要な提言をプリントした画用紙大の用紙を黒板に貼り付けながらのプレゼンテーションで、知られている。
自称、「大阪大学で一番声の大きな先生」。

ウィキペディア参照。
この先生の研究室でお世話になった塾長は、学生時代、あまり褒められた生徒ではありませんでした。苦笑
それでもこの先生のおかげで学校の先生の免許を取ろう!と思ったし、塾を始める際も、他の大人が反対する中、
「君にはそっちのほうが向いてるよ!」
と太鼓判(?)を押してくれた先生でもあります。
モンスターペアレント、という言葉がはびこっている中、真っ向からこの言葉に対抗し、「親はモンスターではない」「モンスターペアレントは存在しない」という態度を毅然と貫いている方です。
先生はその理由を2つあげられています。
ひとつは、教師が保護者を「モンスターペアレント」だと決めつければ、態度やしぐさを通して必ず保護者に伝わります
するとまともな要求をしている保護者は不信感をもち、態度を硬化させてしまいます。
これでは学校と保護者の間で起きた問題解決や関係改善などできるわけがありません。
もうひとつは、学校や教師の側にも反省点や改善しなければならないところがあったにも関わらず、親御さんを「モンスターペアレント」と決めつけることによってまったく無反省になることです。
仮に90%無理な要求だったとしても、10%は学校の側に反省すべき点があるかもしれない。そのことに気付かなくなる怖さがあります。
モンスターとは化け物です。人に「モンスター」とレッテル貼りするのは、人格否定であり、思考停止なのです。
これって、学校を塾に置き換えれば、
あるいは保護者をお客様に、学校を会社に置き換えれば色んな社会の構図が見えると思いませんか。
それゆえ、私の保護者対応にはこの考え方が根底にあります。
講師たちにも再三、「もし保護者からの助言、要望、クレーム、をもらったとき、それがこちらに非がないように思えることであっても、ほんの少しでも可能性としてあるなら、まずはそこを省みること。」だと伝えてきました。
むしろ保護者の方に、「これってどうなの?」と率直に疑問をぶつけてもらえる関係、
「先生、ちょっと言い方悪いかもしれないけど、…」などと前置きしながらも気になったことは言っていただける関係、
そういう関係を築いていくべきだ
と思っています。
そういった声が全く聞こえなくなったとき、それは想定外(想定外ってのも自分たちの殻の中で)なことが起きるのだと思っています。
塾に限らず言えることですが、相手も人間なのだから、思いやりを持って関係性を作っていかなくてはいけませんよね。
先生の研究室は、モンスターなペアレント(親)はいない、としたうえで、
それではなぜイチャモン=無理難題要求が存在するのか、ということを題材として研究していました。
この話はまたいつかブログでさせていただきますね。
それでは!チャオ
小野田正利「親をモンスターにしてはいけない」より
http://www.jinken.ne.jp/child/onoda/