6月目標
昨日の自分を超えること
先日ブログで紹介した大学の後輩たちが、プロジェクトを組んで被災地支援に行った様子のレポートを転載します。
全国から講演依頼やメディアの取材も来ているようで、これが何かのきっかけになってほしいと思いましたね。
以下、載せておきます。
平成23年5月27日~5月30日の4日間をかけて、
気仙沼市大島で被災地救援活動を行ってきました。
阪大生100人で行ってきました。
すごく大変でしたが、得た物は疲労なんかとは比べられないほどでした。
こちらは僕を誘ってくれた、今回のプロジェクトの発案者。
大学一年の頃からの付き合いの、親友です。
まずはレポートを。
27日20時 阪大生100人が集合し、バスで気仙沼市へ
僕たちは「絶対に遅刻とか欠席者がでるだろう」と考えていましたが、
100人全員が時間内に集合しました。
意識の高さに驚いたというか・・・・そんな風に考えていてごめんなさいと思いました。
28日9時 気仙沼市到着
沿岸部までは、目に見える悲惨さはありませんでした。
海の近くを流れている川を境に状況は一変します。
川には車や家の一部が残っており、そこから海岸までは瓦礫の山。
まともに残っている建物は、公共施設や頑丈に作られた工場。
後は骨組みだけだったり何も無くなっていたり。
バスのドアを瞬間に、腐敗臭が漂います。
その臭いに対して、嫌悪感というよりは悲愴感を覚えました。
町一帯に腐敗臭。それがどれほど異常なことかと。。
フェリー乗り場から、船で大島にわたります。大島は離島なんです。
気仙沼市の正規のフェリー乗り場は壊滅状態なので、別の港を臨時で使っています。
その臨時の港ですらこんな状態。
ちなみに気仙沼-大島の定期船として使っていたフェリーも、津波で流されてしまいました。
今は広島県から船を借用しているんですが、そろそろその船も返さないといけないらしく・・・
大島がまたまた孤立してしまうのかと・・・
大島に到着して、目に入る光景がこちらです。
瓦礫の山。陸上にある船。
どうやって片付けたらいいのか、いつになれば片付くのか。
そんな中での生活を余儀なくされている人たちのことを思うと、
関西でのうのうと暮らしているだけの毎日の無駄なこと。
人手はまだまだ全然、全然足りていません。
今回の活動
・介護施設の清掃
・個人宅の清掃
・浜辺の体験館の清掃
僕たちが実際に行ったのはこの3つです。
誰でもできる作業です。それが現地でもっとも求められていることでした。
大きな瓦礫は複数人で一緒に運ぶ。
リーダーが指示を出しながら集団で作業をする。
バケツリレー方式で効率よく片付ける。
100人規模のメリットはまさにこれです。
実際に、大島に入るボランティアの数は、一日あたり数人だそうです。
100名もの人が一斉に入ったのはこれが初めてです。
どれほどの期間、手付かずな状態で放置されているかわかりますか?
こちらは天然記念物に指定される、十八鳴浜です。
非常に美しい浜で、「鳴き砂」の浜です。
山や松林に囲まれており、陸路であればぎりぎりまで自動車で行き、20分間の徒歩で浜に到着します。重機や自動車は入れません。
海路でも遠浅の浜なので、船が上陸することもできません。
分かっていただけるでしょうか?
この浜が、この状態の浜が天然記念物に指定されるんです。
大島の方は、そのことに対して大きな希望と不安を抱いています。
観光でも結構です。ぜひ大島に来てください。
ただ、その時は、一つでもいいので瓦礫や流木を片付けていってください。
しかし人数のメリットってすごいですよね。
この状態が
数時間でここまで片付きます。
28日の晩
各グループでの活動内容や感じたこと、反省点などの報告会を行いました。
今回の活動に全面的に協力してくれた
プレジャーサポート協会の理事長からお話を伺いました。
気仙沼市での大火災を目の当たりにして、
ご自身も被災された、現地の旅館の方からお話を伺いました。
気仙沼の大火災について、以下のようなことをおっしゃっていました。
「視界一面が火事だった。炎が数十メートル上まであがっており、空は黒煙で埋め尽くされていた。地獄というのは、こういうところだと感じた」
29日
一日目の反省を生かして、声を掛け合い効率の良い作業を行いました。
僕は事情により作業現場に出ていないので、詳細は割愛します。
上にあげた写真は、2日目の作業風景も兼ねていると思ってください。
本当にすごい100人でした。
作業を割り当てても、すぐに片付いて他の作業を割り振らないといけない。
僕たち運営チームが、参加者に引っ張られていたと言っても過言ではないと思います。
被災地の方にはめちゃくちゃ感謝されました。
「こんなに片付くと思ってなかった」「本当にありがとう」「また来てください」
絶対にまた行きます。
1つ宣伝させてください。
(たぶん)世界で最も早く、東日本大震災の爪痕をありのまま描いたドキュメンタリー映画。
「無常素描」
http://
大阪では来月上映開始みたいですね。
今回大島で一人別行動を取っていた時に、現地の方から教えていただいた情報です。
被災地の様子を関西でも広く知ってもらいたいと、僕に託してくださりました。
観覧代金の一部は被災救援に充てられるそうです。
興味のある方はぜひ見てください。僕も見に行きます。
あと一つ。これも別行動を取っていたときに知りえた話です。
今回、僕たちの現地の活動をバックアップしてくれた団体がいます。
その団体から10名近くの方が一緒に協力してくれました。
指示を出してくれたり、学生をリードしてくれたりしました。
そのうちの一人は癌で、すでに体はボロボロだそうです。
今回の活動を終えたら、すぐに手術をするらしいです。
本人は元気な様子で一緒に作業をしてくれていました。
まだ20代後半の男前の方でした。
3月11日 津波が押し寄せている中、人命救助のために走り回った末に命を落とした人が大勢いるそうです。
もう3ヶ月が経とうとしています。
そんな今でも、命がけで被災地を救おうとしている人がいます。
僕はそれを目の当たりにし、
「もっとできることをやっていこう。まだまだ自分にはやれることがたくさんある」と思いました。
少しでも余裕がある方は、どんな形でもいいので
一緒に被災地を救いましょう。
少しずつ、何かを変えていけるよう、一人一人が意識高くありたいものです。
今日もカッコいい自分、『理想の自分』目指して、寝る前には自分を褒められるようなNEVER BETTERな1日を過ごしていこうか!!