メラメラメラメラ!

9月目標

今日やるべきことを今日中にやり終えること


人生の転機に差し掛かっている塾生が数名います。

人生の転機、なんて言うと非常に大げさかもしれませんが、桜塾にはこれまでそのような場面に遭遇した生徒が何人もいます。

それはテストでいい点を取るだとか、入試に合格するとかいうような、表面数字的な話ではありません。
もちろんそれも重要ですが、それと同様、以上に大切なことがあると思っています。

それは、生きていくために必要な、生き方の姿勢です。

今まさに、私の目の前で課題に取り組んでいる彼がそんな生徒です。

今までどれだけ「やってきます」「頑張ります」と言い、ほとんどその言葉を守ってきませんでした。

何度諭しても、何度叱っても、変わらないその姿勢。

やらなくてもなんとかなる。最後はどこかで許してくれる。

この気持ちが垣間見える態度。

いつも逃げ道を探し、やらない言い訳を探し、できなかった理由をさも仕方がなかったかのように話をする。

危機感を感じました。目先のテストや受験などではなく、この生徒のこれからの人生で、ずっとこのままいくんじゃないか、きついことややりたくないことから逃げ、できなくても仕方がなかったんだと言い訳をし続ける人生。

戦う前から諦めている人生。

実はこの生徒は体が弱く、長期入院したり学校も休みがちなこともありました。

そのこともあって、最後のところで体調や病気のことを理由に出してしまうことがあり、それを言われるとそこを押してまでこちらが強く言えませんでした。

そのような環境から、その生徒本人がやりたくてもできなかったり、やりたいことを不本意ながら諦めざるを得なかったりしたこともあったのでしょう。

それが諦めの癖になっているところもあると思います。

しかし、夏も明けその悶々とした期間もこれ以上続けるわけにはいかないと決意し、電話を取ってお母さんに話をしました。

「体のことがやらない理由になることがあると思います。
 その点に限ってはお母さんが判断してあげてください。

 でも、変わるには今しかないと思います。

 今変わらなければきっと、この先の人生、このままだと思います。
 今が変わるときだと思います。
 今変わるために、一緒に協力して頑張っていきましょう。」

お母さんは戸惑っている様子でもありました。私は続けました。

「家で勉強についての指示はいりません。

 ただ、こう言ってください。

 『塾での宿題が終わらないなら、寝ずに頑張りなさい。』と。

 厳しい発言かもしれませんが、本人の甘えは、やらなくてもなんとかなると思っているところにあります。頭の中にあるその選択肢が存在しないことを自覚してもらわない限り、根本的な解決はありません。

そのために、塾と家庭がタッグを組んで、「やる」選択肢しかないんだ、やらなければいけないんだ、と思ってもらい、毎回の宿題課題をやり遂げることから全ては始まります。

お母さんは成績が上がらないとご不満を持たれているかと思いますが、現時点ではどの塾、どの先生でやっても同じことです。

うちの塾に信頼ができなければ他で、ということもありかと思いますが、今お母さんが信じてくださり、かつ本人が「やりたくないから辞める」という道でなく、「やりたくないけど頑張らないといけない」という道を選んでくれる限り、全力で応援させていただきます。」

淡々と、しかし言葉には最高熱の気持ちを乗せて話をしました。

なぜ成績が上がらないか。親自身はどうすればいいのか。何をこちらが提供できるのか。

そういった細かい話にまで話題は及び、1時間ほどの電話は終了しました。

別に細かいケアをしている塾だなと思われたいわけではありません。

私はボランティアでもなければ聖職者でもないしましてや学校の先生でもありません。

ではなぜそこまでやるか、それは、そうしなければこの生徒は変わらないからです。

そして生徒本人がまだ変わりたいという気持ちがあり、親もそれを手伝ってあげたいと思うのなら、塾にいてくれる以上こちらがやれることを全てやるのは当然です。

それが私自身、そして桜塾のレベルを上げることになるからです。

生徒本人のためでもあるけれど、はっきり言えば自分のためです。

そしてその生徒にとっては、頑張り続ければ、冒頭で述べた、人生の転機となります。

それをこの塾で体験してくれればいいなと思いつつ、どうなるか不安な気持ちとわずかな期待を持ちながら併走していきたいと思っています。

終わらないなら寝なくていいよ。

覚悟を決めて頑張ろう。

さぁ今日もカッコいい自分、『理想の自分』目指して、寝る前には自分を褒められるようなNEVER BETTERな1日を過ごすこと!!