どーも!!
松村です。
14歳からの哲学(著者 池田晶子)という本をご存知でしょうか。
14歳になったら、一度は考えておかなければならないことがあります。
難しい哲学ではなく、
自分とは、他人とは、死とは、言葉とは、理想とは、現実とは・・・何か。
人間、なんとなく考えて大人になっていくことばかり。
それをしっかりと掘り下げて、自分の中に持っておこう。
そういう本です。
この本の中では様々な事柄に触れているわけですが、
その中で私が好きな部分が、
「理想と現実」について書かれているところです。
子どもが、「将来、~になる。」だとか、「こんな~になりたい。」と言っていても、
周りは、「子どもの言うことだから。」と頷いて優しい笑顔を向けてくれます。
しかし、これが大人になると、「いつまで理想を語っているのか。いい加減、現実を見ろ。」と、
こうなってしまいます。
大人になる=現実的になる=理想を口に出さなくなる、持たなくなる
こう思われているのではないか。
理想とは、現実の対義語のように語られる。
果たして本当にそうだろうか。
そういった疑問を投げかけます。
人間は、理想に向かって生きているのではないか。
食事をするのも、寝るのも、何をするのも、
理想とする自分がいて、それに向かって生きているのではないか。
現実⇒理想ではないのか。
そんなことが書かれています。
細かく書くとキリがないので、ざっくりと書きましたが、
理想⇔現実
ではなく、
現実⇒理想
である。
大人になると、理想は幻想や憧れと同義に語られます。
しかし、そうではないのだと。
理想に向かって努力している自分=現実の自分である。
どのような形であれ、理想に向かって努力していれば必ず実現する。
そういったことが書かれています。
普通に生きていれば、そのままなんとなくで過ごしていくことを、
一度面と向かって向き合う。
その大切さと、その手助けをしてくれる本だと思います。
お勧めです!
塾生には必ず読んでもらおうと思っている松村でした!