こんにちは。

 

スタッフから成人式の写真が送られてきて、当時の教え子たちを探すのに、ウォーリーを探せみたいになった前田です。

 

われわれのときも言われたものですが、「男の子は変わらないが、女の子はガラッと変わる」ものですね。女子から女性、へのステップを踏んでいるのでしょう。

 

男子はいつまでも男子です。笑

 

 

 

さて、今日のタイトル「落ち込んでいる赤ちゃんはいない」について、私も一人0歳の甥っ子がいます。

 

食いしん坊で、よく笑い、よく食べ、よく動き、よく寝ます。笑

 

彼を見ていてふと思ったのが、喜怒哀楽、色んな感情があるけれど、赤ちゃんにはない感情も色々あるよなあ、ということです。

 

おなかがすいて泣くのは「悲しい」、「ひもじい」、「憤っている」、逆におなかが満たされて「嬉しい」「楽しい」「満足である」そういう感情はあっても、「落ち込んでいる」、「恥ずかしい」「緊張している」、「きまずい」というような感情はありません。

 

この理由を考えたとき、一つの答えが浮かびました。

 

 

 

話が少しそれますが、高校生の英語の授業で、感情を表す他動詞について教えることがあります。

 

 

例を挙げますね。

 

  • excited / ワクワクしている
  • interested / 興味がある
  • tired / 疲れている
  • bored / 退屈している
  • shocked / ショックを受けている
  • worried / 心配している
  • surprised / 驚いている
  • moved / 感動している
  • frustrated / イライラしている
  • ashamed / 恥ずかしい 
  • disappointed / がっかりしている
  • satisfied / 満足している

中学生でも見たことあるようなものを載せてみました。

 

これらは基本的に、もとの動詞の意味が「(人を)~させる」という意味です。

 

 

使い方の例は以下のようになります。

 

excite:(人を)わくわくさせる

 

The soccer game excited everyone there. 

そのサッカーの試合はそこにいたみんなをワクワクさせた(盛り上げた)。

 

ここから、中学でも習う受身の形を使って、

 

Everyone there was excited about the soccer game.

という形で、そこにいたみんなはそのサッカーの試合にワクワクさせられた=した

 

という形を取るんですが、このあたり、毎年、「なんでワクワクするっていう訳になるのに受身をとんねん”(-“”-)”??」っていう高校生たちの理解を促すのに、私はさらに以下のような説明を付け足します。

 

 

人の感情というものは、内面から起こるものではなく、外部から与えられる何かによって引き出されるものである。

 

 

ここでいう何か、とは、出来事、発言、情景など、知覚したこと全てを指します。

 

 

喜怒哀楽や上記の英単語で示したような感情は、一見、自分の中から引き出されるようにも感じますが、実際はそうではなく、自分が近くしたことによって引き出されているものである、ということです。

 

おなかがすいて怒っている=おなかがすいたという出来事によって怒っているという感情が引き出されている

 

おなかが膨れて満足である=おなかが満たされたという出来事によって満足感が引き出されている

 

恋人にフラれて悲しい=恋人にフラれたという出来事によって悲しい感情が引き出されている

 

というような例です。

 

英語において、感情を表す多くの動詞が「(人を)~させる」という意味を持つこと、そして人を主語にするときには受身の形を取ること、これらについて説明をするときは、上記の話を付け足すと、多くの生徒が納得してくれます。

 

 

 

それはさておき、話を戻しましょう。笑

 

赤ちゃんにはない感情がある、というような話でした。

 

「落ち込んでいる」「恥ずかしい」「緊張している」「きまずい」というような感情ですが、大人にはあって赤ちゃんにはない、ということは、これらの感情はわれわれの遺伝子にプログラミングされているのはない、ということです。

 

つまり、これらは結局、人が自分に起こった出来事に対して、自分の今までの経験から勝手に知覚し、「落ち込む→動けなくなる」「恥ずかしい→もうダメだ」「緊張する→不安にさせられる」「きまずい→早く時間が過ぎてほしい」というような感情にさせられているのである、ということです。

 

ミルクをとりあげられて落ち込んでいる赤ちゃん、おむつを変えてもらって恥ずかしがっている赤ちゃん、初めての場所に緊張している赤ちゃん、知らない人に抱っこされてきまずい赤ちゃん、いませんよね。

 

 

赤ちゃんがこういった感情を持っていないのは、生きることに全力だからです。

 

 

生きる目的がはっきりしているから、と言ってもいいでしょう。

 

 

2017年、この年初にもう一度、自分が生きる目的をはっきりさせて、何のためにここにいて、何を頑張るのか、その先にはどんな未来が見えているのか、再度考え、考えてもらえるようにしたいと考えました。

 

落ち込んでいる暇はない。

 

恥ずかしがっている暇もない。

 

緊張している暇もない。(緊張するのは準備が足りないから)

 

きまずくなっている暇もない。

 

 

目的を明確して、その遂行のために何をすべきか、そこがはっきりすれば、不必要な感情が出てくる隙間はないでしょう。

 

頑張ろう!!