メラっと火曜日!
今日も元気です!!
今月の目標
「やると決めたことを続けること」
石原吉郎(1915~77)という詩人をご存知だろうか。
敗戦から8年間ソ連のラーゲリー(強制収容所)に抑留され、
過酷な強制労働を科せられた後、帰国して詩人となった人物である。
他にも多くのシベリア抑留を経験した日本人がいるが、
以前に恩師から紹介された詩を含め、彼の詩にはその経験が基となっているだろうと思われるものが多いので紹介したい。
「夜の招待」
窓のそとで ぴすとるが鳴って
かあてんへいっぺんに 火がつけられて
まちかまえた時間が やってくる
夜だ 連隊のように せろふあんでふち取って──
ふらんすは すぺいんと和ぼくせよ
獅子はおのおのの 尻尾をなめよ
(中略)
切られた食卓の花にも 受粉のいとなみをゆるすがいい
もはやどれたけの時が よみがえらずに のこっていよう
夜はまきかえされ 椅子がゆさぶられ
かあどの旗がひきおろされ 手のなかでくれよんが溶けて
朝が 約束をしにやってくる
この詩に乗せられた本当の思いは、われわれ読み手には決して理解できない部分があるだろう。
戦争が終了したのち、(無実の?)スパイの容疑などで25年の強制労働が決定し、最終的に8年間もの間、今自分がどこにいるかさえわからないまま、永遠に続くように繰り返される過酷な労働の日々を送った経験がある著者だけが持つ心理。
決して理解はできないけれど、理解しようとしてみることに意味はあるはず。
人の痛みや苦しみは自分のこととしては理解できないけれど、その人が置かれる立場になって理解しようと思うことに意味はあるはず。
想像してみよう。
今突然場所もわからない極寒の世界に連れて行かれ、
毎日木を切り倒したり、線路を引いたり、道を耕したりする強制労働。
ご飯は朝はオニギリ一個、具なしの汁だけ、昼はパン1切れ、夜も朝と同じ、労働の進みが遅ければご飯も減ったりする、
もちろん家族と連絡は取れない、数か月に一回手紙を書くことが許されるが、いつ届くか、本当に届いたかは返事が返ってきて初めてわかることで、
それがいつ終わるかわからない、最低でも25年の判決が出ている。
言葉もろくに通じない、言葉自体が意味を持たなくなっていく。
そんな状況。
まぁ、無理ですよね。想像自体が。
それでもね、そういったイメージする経験をもっと持つべきです。
そのために、本や詩集をどんどん読んでほしいなと思います。
自分とは違う世界観や視点を持った人が持つ考え方やものの見方をたくさん知って、違うことを認めること、そして違うものを知ることで再確認できる自分があることを経験していってほしいです。
「いちごつぶしのうた」
いちごつぶしておくれ
つぶせるいちご
みんなつぶしておくれ
しもやけのような
さむい夕焼けへ
みんなそっくり
つぶしこんでおくれ
しゃっくり出ても
つぶしておくれ
泣いても
じだんだふんでも
いちごつぶしておくれ
ジャムのように夕焼けを
背なかいっぱい
ぬりたくられ
おこってどこかへ
いってしまうまえに
いちごつぶしておくれ
いちご
つぶしておいておくれ
ブログでもよく話しますが、忘れてしまうことほど怖いことはありません。
忘れ去られることほど悲しいこともありません。
「いちごつぶしておいてくれ」
いちごが何を意味しているかはわかりませんが、
「忘れずにしておいてくれよ」
「私の言ったことを忘れないでくれ」
「私のことを忘れないでくれ」
そんなメッセージが聞こえてくるような気がします。
昨日に引き続き、舞鶴からの引き揚げに関してでした。
明日からはまた、いつもな感じでいきます☆
読んでいただいてありがとうございました(~o~)
さぁ今日もカッコいい自分、『理想の自分』目指して、寝る前には自分を褒められるようなNEVER BETTERな1日を過ごす!!