元気イッパイ!!
4月目標
誰にでもできることを毎日続けること
もう10年ほど前になるだろうか、あるカラオケのついた飲み屋で飲みながら一曲歌っていた時。
歌い終わった後に一人の男性が握手を求めて近づいてきた。
「追悼月間ですもんね!」
え?
なんのことかわからずきょとんとしていたら、
「追悼月間ですもんね!!」
だれの?
全然言っている意味がわからず、自分が歌った歌を思い返してふと気づく。
「十七歳の地図 seventeen’s map」
26歳という若さでこの世を去った時代のカリスマ、尾崎豊の追悼月間が4月なのだ。
自由を求めて歌い続けた尾崎を崇拝する尾崎世代が今の30代40代には多い。私は若干そことはずれるが、学生時代によく聞いていたのを思い出した。
そのおっちゃん(失礼)と二人、その飲み屋で尾崎メドレーで盛り上がる。
今日はそんなことを思い出した尾崎豊の20回目の命日だった。
今年の1月の朝日新聞のコラムにこんな記事があったので載せておこう。
ああ、またオヤジの「居酒屋若者論」か、などと言わずに、聞いてほしい。
キミが生まれた20年前、ロック歌手・尾崎豊が死んだ。その時のオヤジより少し下の26歳。
雨中の追悼式に、4万人が長い長い列を作ったものだ。
新聞には「高校を中退し、自由を求めて外に飛び出した彼の反骨精神が、僕を常に奮い立たせていた」と投書が載った。
彼が「卒業」「15の夜」といった曲で歌ったのは、大人や社会への反発、不信、抵抗。
恵まれていないわけじゃないのに、「ここではない、どこか」を探し、ぶつかり、傷つく。
その心象が、若者の共感を呼んだ。尾崎の歌は高校の教科書にも採用されたほどだ。
ところが最近は、うんざり顔をされることが多いらしい。
オヤジと同世代、精神科医の香山リカさんは毎年、大学の授業で尾崎豊を聴かせ、感想を問うてきた。
ここ数年「自己中心的なだけじゃないか」「何が不満かわからない」と、批判的な意見が増えているという。
教室に居並ぶのは、親や世の中に従順な若者たち。キミと同い年なら、石川遼くん?
でも、就活の道は険しいし、滑り落ちたら、はい上がるのは難しい。時代は、尾崎のころよりずっとずっと生きづらい。
だけどキミたちは「自分にスキルが欠けるから」と、どこまでも謙虚だ。格差も貧困も「自己責任さ」と、受け入れてしまっているようにみえる。
尾崎豊はどこへ行ったのか。
あの時の尾崎と同じ26歳、気鋭の社会学者、古市憲寿さんには「オヤジよ、放っておいて」と言われそうだ。
近著「絶望の国の幸福な若者たち」では、20代の7割が現在の生活に満足している、との調査結果を紹介している。過去40年で最高だ。
将来の希望が見えないなか、未来を探すより、親しい仲間と「いま、ここ」の身近な幸せをかみしめる。そんな価値観が広まっているという。
なるほどね。いくら「若者よもっと怒れ」と言っても、こんな社会にした大人の責任はどうよ、と問い返されると、オヤジとしても、なあ……。
でも、言わせてもらう。
私たちは最近の社説でも、世界の政治は若者が動かし始めたと説き、若者よ当事者意識を持てと促した。それだけ社会が危うくなっていると思うからだ。
だから、くどいけれど、きょうも言う。成人の日ってのは、そんなもんだ。
ともあれ、おめでとう。
2012.1.9 朝日新聞社説
僕が僕であるために勝ち続けなきゃならない
正しいものは何なのか それがこの胸にわかるまで
僕は街にのまれて 少し心許しながら
この冷たい街の風に 歌い続けてる
尾崎豊の年齢もいつのまにか越え、そのおっちゃんの年齢に近づいている自分にふと気付きつつ、まだまだこれからもバリバリやるぜと思った1日でした。
さあ今週も折り返し!
きばっていこうぜ!!