システム

大阪府立高校の一般選抜は【調査書+当日学力】の合計点数で評価されます。

・調査書
いわゆる内申点と呼ばれるものです。
1年生3学期の成績45点満点を×2
2年生3学期の成績45点満点を×2
3年生3学期の成績45点満点を×6
これらの合計点数450点満点での点数を持ち点として入試へ挑戦することになります。

各学校ごとに求められる内申点がありますが、あくまで参考であり、絶対にそれがないと受けられないというわけではありません。ただ、非常に厳しい戦いを強いられることは間違いないです。

・学力
これが受験の醍醐味といいましょうか。中学生たちが必死に取り組むものになります。
大阪での2大模試である「大阪進研模試」と「五ッ木模試」での偏差値を日々高めるための努力をしているわけです。
当日のテストに関しては国数英は3段階のレベルに分けられており、
偏差値が~40くらいの学校にはA問題
偏差値が42-57の学校ではB問題
偏差値58~の学校ではC問題
(これらはあくまで個人のイメージです。偏差値は見ている模試によっても変わります。)

理社に関しては全員同じ問題を受けます。これが地味に厳しい。
受ける学校次第では最初から解ける問題が限られているのです。(上位の学校の子たちも同じ問題を受けるため)

各科目90点で計5科目の合計450点満点

・調査書+学力で合計900点満点
ここでテストは合計900点で争われることがわかります。
ただし、ここからさらに上位校と中堅校と下位校で差別化がされます。
5段階の得点型があり
①当日の実力1.4倍(630点満点)、内申点0.6倍(270点満点)での900点
②当日の実力1.2倍(540点満点)、内申点0.8倍(360点満点)での900点
③当日の実力1.0倍(450点満点)、内申点1.0倍(450点満点)での900点
④当日の実力0.8倍(360点満点)、内申点1.2倍(540点満点)での900点
⓹当日の実力0.6倍(270点満点)、内申点1.4倍(630点満点)での900点
の5つです。偏差値が高いほど内申点での差が生まれにくいように割合が下がっていく形ですね。
当日の実力を重要視するわけです。

学校によっては偏差値はそこまで高くないけれど、②の型を取っている学校もあり、自分の持ち点や実力で学校選びや今後の勉強への取り組み方が決まります。(私立や特別選抜はこれとはまた別です。)

合格基準

・単一学科
これは受験する学校に複数の学科が設定されていない場合の受験です。

たとえば北千里高校を例にします。(私の母校です)

②型での受験で合計点数を出します。
普通科のみの受験となるため、受験者は全員普通科となります。

普通に合計点数で上から合格となります。

・複数学科
これは受験する学校に複数の学科が設定されている場合の受験です。

たとえば箕面高校を例にします。

①型での受験となります。
また受験時にグローバル科と普通科から第一志望を出します。

そして、受験者全員を上から順位付けし、上から第一志望に合格としていきます。
ここで定員に達した科は以降、合格とせず、第2志望での合格となります。
(例、箕面グローバル科80人 普通科280人
上から80人が全員グロ-バルを第一志望で合格し、81人目も第一志望がグローバルの場合は81人目は普通科での合格となります。)

旭高校では国際化と普通科があり、国際化の方が偏差値は高いですが、なぜか普通科の方が先に合格者が埋まるという現象があったりしたとか。。第2志望の方が偏差値が高く、第一志望(偏差値の低い方)に落ちて、第2志望(偏差値の高い方)に受かるという珍事が本当にあったのか。。。気になります。

合格対象

ここで合格基準となるボーダーをお伝えします。
合格対象者は定員の110%まで。
200名定員であれば、220名までが合格対象です。

その中から90%。つまり、180名までをまず合格とします。その後アドミッションポリシーという各学校が欲する生徒に合致する子を優先的に合格させます。そして残りを再度上から順番に合格させます。

かなりギリギリの学校を狙う場合は、自己推薦書も非常に重要になります。
(取って数名、取らない年もある言われています。)

以上が大阪の府立高校入試制度になります。(抜けはないはず。。)