こんばんは(^◇^)

 

桜塾の前田です。

 

春休みを利用して、非常勤スタッフの飯降先生が被災地宮城県に来ています。

 

野上先生も当初は来るはずだったのですが、「胃腸の調子が悪い」というちびまる子ちゃんの山根君のようなことを言うので見送りました。笑

 

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これは塩釜の市場です。

好きな魚介類のネタを買ってきて、最後にご飯を買って『自家製海鮮丼』を作るというもの。

 

 

 

今日のブログに移ります。

 

先日、ある保護者の方からこんな質問を受けました。

 

「先生、学校のCDTテストの評価にある『数学的な考え方』ってどんな考え方のことですか?」

 

 

ふむふむ。

 

数学的な考え方。

 

なんとも抽象的な表現で、人によって答えがバラバラになりそうですので、まずは現場の小学校教員の方々に伺ってみました。

 

南は沖縄から、北は宮城まで色々な先生からの答えがありましたが、一番しっくり来たのはベテランM川先生からのご回答。

 

「改訂版の指導要領を見てみると、もっとも該当しそうな文面が以下です。

 

『見通しをもち筋道を立てて考え、表現する能力』

 

これが最もシンプルであり、数学的な考え方を表す言葉ではないでしょうか。」

 

 

なるほど。

最少の語彙数で最大限にわかりやすいですね。

 

ここからもう少し具体的にどんな力のことかを考えてみましょう。

 

 

 

下に5つの指標となる考え方があります。

 

 

①帰納的な考え方

簡単に言うと、「きまりを見つける」考え方のことです。

これができると→いくつかの例を出し、その中に共通するルールやパターンを見つけ、それがほかの場合でも当てはまるかを考えようとすることができます。

 

②類推的な考え方

簡単に言うと「似た場合と比べて考える」力のことです。

これができると→わかっていることや与えられたものから、他のことでも同じことが言えるのではないかということを考えようとすることができます。

 

③演繹的な考え方

簡単に言うと「わけをはっきりさせる」考え方のことです。

これができると→すでに与えらえた決まりから根拠を持った説明・解説をできるようになります。

 

※帰納と演繹は反対言葉と言われ、例からルールや決まりを見つけ出すことを帰納的、その反対を演繹と言いますね。(高校でやる数学的帰納法はこれをもとにした考え方ですがちょっとややこしいのでここでは割愛)

 

④統合的な考え方

簡単に言うと「まとめる考え方」です。

これができると→別々の事象から共通した部分を見つけ、同じものとしてまとめていくことができます。

 

⑤発展的な考え方

簡単に言うと「そこから広げる考え方」です。

これができると→今あるものから条件を変えて、別のことをさらに難しい/新しいものに当てはめて考えることができます。

 

 

こういった考え方を使って、物事を『見通しをもと筋道を立てて考え、表現していく』ことが数学的な考えを持てているということでしょう。

 

確かに、全ての現象は言語化・数値化でき、ゆえに解明し対策を立てることができると言えますから。

 

まあ、問題はこれらの力をきちんと子どもたちが持てているかどうかを先生側が判断しなければならないというところですね。

 

そのための声かけなど、教える側の技術向上ももっと体系化していかなければならないなと、塾サイドの人間としても感じるところです。