さて今日はタイトル「教科書読み解けぬ中高生!?」と題して、25(水)の読売新聞朝刊「解説」ページ(12版・13 面)に、「人工知能に負けるな」と題された記事より問題を抜粋です。
【問1】━━━━━━━━━━━━━━━
アミラーゼという酵素はグルコースがつながってできたデンプンを分解するが、同じグルコースからできていても、形が違うセルロースは分解できない。
★ セルロースは( )と形が違う。
A デンプン
B アミラーゼ
C グルコース
D 酵素
( )に入る言葉はどれでしょう。
これは理科ではなく国語の問題です。
なぜなら、この問いの対象は中学生(小学生もきちんと解き方を習えば解けます)、そして高校生であるからです。
でも、大人も「?」となってしまうことも。
ちなみに、
答えは
A.デンプン ですね。
合っていた人も、そこで満足せずにぜひ子どもたちに説明するならどのように伝えるかを考えてみてほしいと思います。
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これは国語の論理的思考のうち、「対比」を見抜く力に分類されます。
つまり、この文の構造が「Aではあるが、Bではない」という対比構造になっていることがきちんと見抜けたかどうかということです。
もっと具体的には、
「Aは分解できるが、Bは分解できない」ということ。
Bに当たるのがセルロースであることはわかりますね。
一番多い間違いはCのグルコースなのですが、これはグルコースのくだりが文のどこにかかっているかを見落としているからです。
グルコースでできているという部分は、デンプンとセルロースにかかっていますよね。
また、別の視点からは、日本語の「が」と「を」の使い方の混在が指摘されますね。
①デンプン「を」分解できない。
②セルロース「は」分解できない。
②の「は」は、①の「を」と同じ意味で使われます。
「(私は)ピーマンはあまり食べませんねえ」
なんていうように、「は」の使い方で「を」と置き換えても使える日本語がありますよね。
いずれの視点からも、
主語は『アミラーゼという酵素』であり、
それが『デンプン』を分解できるが『セルロース』を分解することはできない。
これが正しい読解です。
桜塾の子たちの正答率も、国語を受講しているメンバーいないメンバーバラバラなこともあり、まだまだ高いとは言えません。
今年度、この土台を完全に固めたいと思います。
さあ来週も元気に頑張っていきましょう^^