行くぜ!
さて今日はお知らせです。
今月の塾報「桜通心」にも載せたので重複しますが、
かねてから被災地東北での活動を微力ながらさせていただいてました塾長、
このたびブログでも何度か紹介させていただいた
NPO法人フェアトレード東北
http://ameblo.jp/fairtrade-t/
において、
子育て・教育事業担当理事に就任させていただくことになりました。
ぱちぱちぱち。
宮城県は去年の調査で全国一不登校の生徒が多い県です。
そしてそれは今なお4~5千人の仮設住宅暮らしの生徒たちがいるという現状や、まだまだ進まない復興、自分の学校が廃校となり、近くの学校の教室を借りている、そこに行くまでに1日2本の通学バスしかない、など
さまざまな原因があると考えられます。
ただし、被災地の子どもたちと大阪の子どもたち、
特になんら変わるところはありません。
しいていえば、やはり大阪の子どもたちがいろんな情報、特に進学する高校のことや、その先にある大学などのこと、自分の将来のことを考えやすいということ。
単純に『恵まれている』な、と思います。
一方であふれかえる情報ゆえに、何をどう決めたらいいかわからない、という悩みがごく当たり前にあるのも情報あふれる都会ならではの悩みでしょうか。
どちらがいい、ということでもありませんが、
自分の置かれた立場に気づくために一番大切なことは、
『周りの世界を知ること』です。
同じ年代の環境の違う子たちを見て、自分がいかに恵まれているか、あるいは周りにはこんな世界があるのかと知れるか、
この経験をさせてあげるために被災地に来ているといっても過言ではありません。
桜塾生たちに、生の、それも確実に自分たちより困難な状況にいる立場の子どもたちのことを知ってもらいたい、
桜塾を出た卒業生たちに、自分が将来できることは何かを考えるきっかけを見つける機会にしてもらいたい、
そんな思いで石巻ー大阪間を行ったり来たりしています。
石巻にいながらも大阪の授業をするスタイルにも慣れました。
それもこれも、
それぞれの校舎で生徒たちを引っ張る講師メンバーがいるからであり、
それについて頑張ろうと思ってくれる生徒たちがいるからです。
塾にいる間、受験までの期間が教えられる時間ではなく、
これからもずっと一生の縁でいられる関係であり、
何かをずっと伝えられる場所であるために、
メンバー全員に私が何をしてあげられるかということを
毎日ずっと考えています。
今回の理事就任によって、私はここで何らかの事業を形として残さなければならないと強い責任感を感じています。
また、それと同時に、今の生徒たち、特に高3生たちが来年以降の関わりを持つきっかけになるとも思っています。
各自がやるべきことをきっちりとやり、なりたい自分になっていきましょう。
この夏期講習のように、しんどいことをしっかりやった後は、みんなで笑顔で楽しめるような、そんな団体にしていきましょう。
以上、ご報告と所信表明でした。
ちなみに当団体、昨年の震災後の地域活動が評価され、内閣総理大臣賞をもらってます。
http://ameblo.jp/fairtrade-t/entry-11404255690.html