どーも!!
松村です!!
ちょっと数回にわたってお勧め本の紹介をしたいと思います。
ここで紹介する本は、私が読んだことがあるものです。
しかし、ここで一つ注意点!!
読んでほしいというのは、
①単純に面白い
②視点が興味深い
③考えさせられる
などの理由からです。
つまり、決して『すべてが良い』と言っているわけではありません。
今回など、ある意味その典型かもしれません!!
では、紹介!
ジェノサイド 高野和明著
なかなかに、タイトルからして強烈な一冊です。笑
まずは読んでみてほしいのですが、
ストーリーとしては、
・難病の治療薬の完成を目指す主人公:古賀研人
・アフリカで生まれた進化した新人類の存在
・それを抹殺しようとするアメリカ(現人類が新人類によって淘汰されると考えている)
・アメリカの陰謀に巻き込まれていく主人公
・ラスト、新人類の選択は?
こういった感じ。
あまり書きすぎるとネタバレになってしまいますので、加減が難しい……。
加えて慣れていないのもあり、読みにくいのは、ご容赦ください(^^;
考えさせられる一冊
ジェノサイドというタイトルどおり、虐殺というか、なかなか生々しい描写も多くありますので、高校生以上じゃないとちょっとしんどいかも。
この本の描写の中で、人類の歴史=虐殺の歴史という作者の考えが読み取れます。
日本の歴史、世界の歴史についても、述べられているのですが、そこについてはやや卑屈に感じる点もあります。
そこが個人的にはマイナスポイント。(私はちょっと左寄りに感じました。)
しかし、人は自身の利益のためにマイノリティを迫害するといった点については、考えさせられます。
キャラクターが良い
漫画でも、なんでもそうですが、割と一番人気のあるキャラクターって主人公じゃない場合が多くないですか?
今回もその例に漏れず、重要キャラクターである傭兵のおじさんが出てきます。(一応、もう1人の主人公的な位置付けですが)
そのおじさんが男気があり、かっこいいのですが、これは男ならではの感覚で、女性の方が読んでも共感は得がたいかもしれません。
新人類の存在
物語のメインとも言える新人類の存在。
現在の人類から進化した存在なのですが、
とにかくハイスペック。
現人類が手も足も出ない暗号を簡単に解いたり、
考え方が高度な領域に及んでいたりと、
確かに進化した存在であれば、こんな存在かもと思わせられるものとなっています。
そりゃアメリカも恐れるわと思います。笑
しかし、そんな新人類の最後の選択には驚かされました。(多少予想はできますが)
終わりに
この一冊。先に述べましたが、やや日本人に対する作者の思想、考え方に個人的には違和感を覚えるところもありました。
その上で、SF小説としては十分興味深いものですし、考えさせられる点では私個人の評価が高い一冊です。
2011年に出版されたものですので、少し古いですが、オススメです!!
当時は結構話題になってましたね。
私は22,3歳のときに読みましたが、当時一気に読んだ記憶があります!
ぜひ、よろしければ読んでみてください!!
松村でした!