今日は高校生の英語長文授業でした。

 

ネット繋いで行うのはこれが初めてでしたが、今いる非常勤のスタッフたちが高校生だったときを思い出しながら、1000キロ離れた場所で、今のメンバーにとってベストな内容にしようと準備を行いました。

 

今日行った英文読解の授業のポイントをいくつかご紹介します。

 

今日は、空所補充(穴埋め)問題と、正しい選択肢を選ぶ問題の2種類の長文読解に対するアプローチについて講義を行いました。

 

どちらも気をつけるのは、問題の後の選択肢を先に見てはいけない、ということを前提とすることです。

 

問題作る人の心理からすると、4択問題というものは、「3つ嘘をついていいよ」となるわけで、つまり受験生たちをいかに惑わすかという意図をもって設定されています。

 

難関大になるほどそれは顕著でまた巧妙であり、そこで迷いの森に迷い込んでしまう生徒たちも多くいるわけです。

 

選択肢を見る前に、自分の中の答えを用意すること。

 

これが長文読解のセオリーです。

 

 

 

その上で、以下のポイントを伝えました。

 

 

空所補充問題(センター問3のAなど)のアプローチ方法

 

①ディスコースマーカーに気をつける

※ディスコースマーカーとは、論理マーカーと呼ばれ、文章を読み解くうえで目印となる『類比』『対比』『因果』を表すような副詞(句)や接続詞などのこと。

こちらについてはマーカー一覧表を高1のメンバーから配布し意識してもらいます。

 

 

②プラスマイナスのイメージを持つ(筆者の主張をいつも考える)

これは現代文を読むときも同じで、いつも筆者の主張が何なのか、一体この文章は何が言いたいことなのか、それを考えながら読むことです。

 

 

③イディオム → 文法・語法 → 構造 → 文脈

空所補充の場合、選択肢を選ぶ際に気をつける順番がこちら。

結局は文脈、ということになるのですが、その前の3つは、普段のインプット課題で取り組んでいる「語彙」「文法」「構文」と全く同じなわけです。

 

 

こういったことを一つずつ紐解きながら説明をすると、生徒たちが今まで積み重ねてきたものがこんなに使えるんだという実感を持って問題に臨むことができるようになります。

 

 

 

選択肢問題のアプローチ方法

 

①0%、100%の言葉は検証すること

 

always, every, never, no に見られるような、例外を許さない選択肢は本当に例外がないかを見てあげるようにすること。

 

 

②入れ替え(因果・数値)に気をつけること

 

冒頭で話したように、問題作成者が最もシンプルに回答者を騙すにはこのパターンが多いです。文中にある言葉や数字などを使って誤答を作る。最もひっかかってほしくないパターンでもあります。

 

 

③言い換え(違う単語・順番)に気をつけること(正解はそのままの記載はない)

 

正解によくあるパターンで、同じ言葉を使うのではなく、同じ内容・意味を他の言葉や逆説的に書いて潜ませるパターン。関関同立以上の大学を受けるメンバーにはこのあたりを見抜く力を持ってほしいと切に願います。

 

 

④記述ナシの場合に気をつける

 

こちらもよくあるパターンですし、立命館大学の問題には必ず出る「本文の内容からは判断できない選択肢」を選ぶ問題にはこの免疫が必要となります。

 

 

今日はさわりだけでしたが、プレ冬期講習ということで、大学受験生たちに向けたスタートした授業、冬期前までにあと数回、これで冬に戦う事前準備を整えてほしいと思いますね。

 

 

さて、今日はついつい初回ということで時間をオーバーしてしまい、後に面談が控えていたご父兄が、画面に映し出された私と、それを見て真剣に授業を受ける生徒たちを見て多少戸惑われたことでしょう。

 

この場を借りてお詫びします。苦笑

 

それではまた明日!