最近読んだ本で、塾にも置いてある本のご紹介。

 

 

「語彙力こそが教養である」

 

 

斉藤孝 著

 

 

東大卒の著者のことは、「声に出して読みたい日本語」シリーズでもおなじみですが、この一冊は非常に興味深いのでぜひ読んでみていただきたいと思いますね。

 

 

 

 

語彙力こそが教養である (角川新書)

 

 

「これヤバイよね!」
「ヤバイ、ヤバイ!」

 

 

語彙力の少ない人同士の会話でありそうなのが、これ。単語だけで会話している。傍から聞いてても、何を言っているのか分からない。

 

 

「ヤバイ」「すごい」「面白い」は使いやすいキーワードだけど、何がどう「ヤバイ」のかちっとも伝わってこない。

 

 

こういうキーワードだけの会話だと、話し手だけが「ヤバイ、ヤバイ」と盛り上がっていて、聞き手が白けるということになってしまうかも…。

 

 

そんな寒い状況に陥る羽目にならないようにするには、「語彙を増やすべし」ということになります。

 

 

では、語彙を増やすためにどうしたらいいのか。

 

齋藤先生のおすすめの方法は「素読」。つまり声に出して本を読むということです。

 

 

 

語彙力が増えると、言葉での表現の幅が広がることに繋がります。

 

 

例えば。8色の絵の具しか使えない状況と、200色もの絵の具が使えるのとでは、できあがる絵に大きな違いができますよね。後者の方が、より色彩豊かでディテールがはっきり伝わる絵が描けるようになります。

 

 

この「200色の絵の具が使える状態 」というのが、語彙力が身についているということ。

 

 

「語彙が増えれば世界が変わる」これが実感できるきっかけになるかもしれません。

 

 

語彙力こそが教養である (角川新書)
松村先生が生徒だったときに、当時イケイケだった(?)私が放った言葉。
「なぜ、名前も知らないようなうんちゃら大学に行くより、関西で言う関関同立レベルやそれ以上の大学を目指すべきなのか。わかるか?」
「・・・。」
「そっちのほうが、モテるからや。」
衝撃が走った瞬間だったと思いますが、同じような内容がこの本にはあると思います。
塾にもあるので読みたい人はぜひ。