今日も朝から全力全開!!
笑顔絶やさずに1日を過ごそう!
さて、昨日、「ドラえもん最終回」という話を載せたのですが、
これ実は、私が中学校に教育実習に行ったときに、
受け持たせていただいた中学1年生のクラスの道徳の授業で
実際に行ったものです。
昨日のところまでを朗読し、
クラスのみんなに、
「実際自分がのび太だったらどうするか」
ということを考えてもらいました。
どんな意見が多かったと思います?
面白いもので、のび太が決断する選択肢である
「記憶を大事にしたいから、ドラえもんをそのままにする」
っていう答えもあるんですが、
一番多かったのは、
「記憶が消えてもいいからドラえもんの電池を交換する」
「記憶はまた新しく作ればいいから動かしたい」

なんていう答えが多かったこと。
とりあえず、続きはこうでした。
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「ドラえもんはこのままでいい」
とのび太は一言告げました。ドラミちゃんは後ろ髪ひかれる想いですが、何も言わずにタイムマシンに乗り去っていきました。
あれから十数年後・・・。
外国留学から帰国した青年のび太は、最先端の技術を持つ企業に就職し、そしてまた、めでたくしずかちゃんと結婚しました。
そして、それはそれはとても暖かな家庭を築いていきました。
ドラミちゃんが去ってから、のび太はドラえもんは未来に帰ったとみんなに告げていました。そしていつしか、だれもドラえもんのことは口にしなくなっていました。
しかし、あれからものび太の家の押入には「ドラえもん」が眠っています。あの時のまま・・・。そしてのび太は技術者として今、「ドラえもん」の前にいるのです。
小学生の頃、成績が悪かったのび太ですが、彼なりに必死に勉強しました。そして、中学、高校、大学と進学し、かつ確実に力をつけていきました。企業でも順調に、その成果を出すことができました。
そしてもっと権威のある大学に招かれるチャンスがあり、のび太はそれを見事にパスしていきます。
そうです、「ドラえもん」を治したい、その一心でした。
人間はある時、突然変わるものなのです。それがのび太にとっては「ドラえもんの電池切れだったのです」。
・・・・・そして自宅の研究室にて・・・・・
あれからどのくらいの時間が経ったのでしょう。しずかちゃんが研究室に呼ばれました。絶対に入ることを禁じていた研究室でした。
中にはいると夫であるのび太は微笑んでいました。そして机にあるそれを見て、静かちゃんは言いました。
『ドラちゃん、、、?』
のび太は言いました。
『しずか、こっちに来てごらん、今、ドラえもんのスイッチを入れるから』
頬をつたうひとすじの涙・・・。しずかちゃんは黙って、のび太の顔を見ています。
この瞬間のためにまさにこのためにのび太は技術者になったのでした。
なぜだか失敗の不安はありませんでした。こんなに落ちついているのが変だと思うくらいのび太は、静かに、静かに、そして丁寧に、何かを確認するようにスイッチを入れました。
ほんの少しの静寂の後、長い長い沈黙が繋がりました。
『のび太くん、宿題は済んだのかい?』
ドラえもんの設計者が謎であった理由が、明らかになった瞬間でもありました。
あの時と同じように、空には白い雲が浮かんでいました。
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若造がおこなった教育実習の道徳授業でしたが、
自分なりに中学生ながら、彼らが少しでも何かを考えるきっかけになってもらえたらいいなという思いで、この授業を行いました。
何か感じ取ってくれたのか、
何人かは朗読のあと、涙を拭いていた子もいました。
彼らの感想からは、
「自分も何かをきっかけに変われるんじゃないかと思った」
「もっと頑張ってやっていこうと思った」
「私も次のテスト頑張っていい点とろうと思った」

ふと彼らからもらった感想レポートの袋が、
部屋を掃除中に出てきたのでブログに載せてみました。
あ、生徒たちの感想で、番外編ですが、とある男子生徒より。
「そんなに人生うまくいくのかなぁと思った」
と書いていました。
中1ながらすでに冷めた大人の考えやなーと
ちょっと笑けました。笑
みんなも何かを変わるためのきっかけにして、
新しい自分に会うために全力出していこうぜ!!

さぁ、今日もカッコいい自分、『理想の自分』を目指して、寝る前には自分を褒められるようなNEVER BETTER(この上無い)6月20日を過ごしていこうぜ!!