今日も元気いっぱい!!
さぁ1月も3分の1が過ぎました。
センター試験まで残り1週間、
高校私立入試まで残り1か月
です。
今日は高校古典の助動詞のお話。
現代でも使う、伝聞・推定の助動詞「~だそうだ」「~らしい」
ありますよね。
古典では、
「なり」  です。
(1)伝聞…[~とかいう・~そうだ]
「殿まゐらせ給ふなり」とて、散りたるものとりやりなどするに、
(枕草子・一八四段)
(「関白殿がおいでのようです」と言って、散らかしているものを取り片付けたりしているので)
男もすなる日記といふものを女もしてみんとてするなり。
(土佐日記・一二月二一日)
 (男もするとかいう日記というものを女の私も試してみようと思い書くことにします。)
源氏の光君こそ、公の御かしこまりにて、須磨の浦にものしたまふなれ。(源氏物語・須磨)
 (源氏の光君が、朝廷からのおとがめで、須磨の浦にいらっしゃるということです。)
(2)推定…[~ようだ]
いとど、愁ふなりつる雪、かきたれいみじう降りけり。
(源氏物語・末摘花)
 ((女房たちが)たいそう愚痴をこぼしあっていたようだった雪が激しく降りしきっていた。)
妻戸を、やはら、かい放つ音すなり。
(堤中納言物語・花桜折る中将)
 (妻戸をそっと開ける音がするようだ。)
「年たちかへる」など、をかしきことに、歌にも文にも作るなるは。
(枕草子・四一段)
 (「年たちかへる」などと風情を感じさせることとして、歌にも漢詩にも詠まれるということです。)
山の端にあぢ群さわき行くなれど我はさぶしゑ君にしあらねば(万葉集・四-四八六)
 (山の端にあじ鴨の群れが騒ぎ飛んでいくようだが、私は寂しいことだ。あじ鴨はあなたではないのだから。)
こういったような使われ方があります。
ところで、現代でも、地方によってはこの「なり」にあたる言葉が使われているところがあります。
たとえば、九州の北部西部では、「げな」という言葉を使います。
Aくんが先生に怒られたげな。
(Aくんが先生に怒られたようだ(らしい)。)
Bさんちはお金持ちげな。
(Bさんちはお金持ちらしい(のようだ)。)
また、静岡や長野あたりでは、「ずら」という言葉を使います。
Aくんが先生に怒られたずら。
(上記同訳)
Bさんちはお金持ちずら。
(上記同訳)
九州のこの地方に住む中学生たちが、修学旅行で長野にスキーをしに言った場合。
地元学生A「あいつら九州人ずら。」
地元学生B「ほんとずらほんとずら。」
九州学生A「おい聞いたか?ずらげな!」
九州学生B「ずらげなずらげな!」
九州学生一同爆笑。
地元学生A「あいつらげなずら!」
地元学生B「げなずらげなずら!!」
地元学生一同爆笑。
こんなことも。
「ずらげな」(ずらだってさ!)
「げなずら」(げなだってよ!)
関西人にはピンとこないネタだったかもです。
では今日もお疲れさま!!
さぁ、今日もカッコいい自分、『理想の自分』を目指して、寝る前には自分を褒められるようなNEVER BETTER(これ以上ない)1日を送ろうか!!
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