今日も人生最高の1日を。
今日、2013年12月4日は、東北のこの地にとって特別な日数です。
2011年3月11日から、ちょうど1000日。
各地で色々な追悼イベントなどが行われます。
宮城県石巻市で主に活動している塾長も、昨日、市の教育委員会に「不登校問題」の相談に行き、全国1位の中学生の不登校率(ちなみに大阪は5位)となってしまった現状、特に今年に入ってから急増している現状の原因や、その数や増え方などの実態の話を聞き、どういうアプローチを今後していくべきか話してきました。。
教育課担当者から「ぜひ力を貸してほしい」という言葉もいただきました。
阪神淡路大震災のときも、3年目に色々な震災による二次、三次的な問題が現れました。
そういう意味でも、この1000日の節目を迎えるにあたって、移り変わる様々な問題が出てくる時期です。
桜塾でもこれまで、不登校の生徒様をお預かりしたこと、その結果学校に通うようになり改善した生徒がいたこと、あるいは、塾を辞めてから何らかの原因で不登校に陥ってしまった子、色んな子を見てきました。
何も東北地方が特別なわけではありません。
ただ、現在このように顕著に現れている不登校問題に何らかの形で取り組むことが、この先、大阪や他の地域で同様の問題が起こったときへのよりよい対処法へとつながるのではないかと信じています。
行政との連携、地域との連携、ご家庭との連携、
場所が変わろうが必ずやこの先必要となる部分であります。
とまあ、重たい話ばかりでも暗くなるので、今日は明るい話題を。

この本を知っている人がどれだけいるでしょうか。
塾長は、大阪でお世話になったのと同じくらい、もしかしたらそれ以上に石巻にて、色んな人のご恩や親切な気持ちを感じて生きています。
例えば今日紹介するこの人。

橋本信子さん
通称「橋本ママ」
震災前も町内会や学校の行事などで、料理を振る舞う名物お母さんとして有名でした。
橋本さんのお宅があるのは、門脇浦屋敷。
土台から跡形もなく流された周りの家が多くある中、たまたまママの家は流されませんでしたが、
それでも1階の天井の高さまで浸水、多くの人々が犠牲になりました。
近所にいた橋本夫妻も、胸まで水に浸かったまま一晩を過ごしたそうです。
それでも「生きる」という強い気持ちを持ち、苦難を乗り越えました。
その後、ボランティアとの出会いがあり、被災者にも関わらず、彼らのためにと、
震災年の春から夏の6カ月間、休まずに毎日昼食を作り続けたお母さん
です。

延べ5000人以上に、感謝の気持ちで、それも自費でご飯を作り続けたママ。
塾長もこれまで何度も家に招いていただき、震災当時の貴重なお話を聞かせていただいたり、
美味しい食事(本当に美味しい!!)をごちそうになったりしています。
ママのこれまでは、こちらのサイトをご覧ください。
http://kokoropress.blogspot.jp/2013/02/blog-post_3872.html
橋本ママのレシピ本は、そんな、これまでママの食事をごちそうになった国内海外問わず、多くのボランティアの人たちの感動の声から生まれたものでした。
割とグルメだと思っている私が断言します。
本当に美味い。
http://www.7netshopping.jp/books/detail/-/accd/1106255586/subno/1
被災者でありながら、ボランティアに来てくれる人たちに、自分が食べるものも差し置いて美味しい料理を提供し続けている橋本ママ。
人と人が寄り添い、わかり合い、気持ちで繋がるということって、
こんなしんどい経験をした人だからこそわかるし、そういった経験をしてなくとも分かり合えると思っています。
勉強ができる、スポーツができる、
それも大切なことの一つ、
でも、自分の限界まで努力ができるとか、人の痛みを自分の痛みのように思えるとか、
そういう人間としての部分を育てていける人になりたいと思います。
震災から1000日目。
少しずつ薄らいでいっているかもしれませんが、被災地ではまだまだ復興はこれからです。
同時に、被災地以外でも解決すべき問題や、ご家庭レベルの問題は尽きません。
関わる人間同士が思いやる関係を築いていかなくてはと切に思っています。
さあ、12月。
今週末は上新庄と箕面、それぞれ研修です。
成長した生徒たちの姿を見れるよう、講師陣、彼らをしっかりと引っ張り上げていきましょう!!